野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
         ▶▶▶ アクセスMAP
         ▶▶▶ バス路線図

認知症

〖 今月のつぶやきから 97 〗


ダンゴムシ常に集めている医療情報の中で、一般の方の健康に役立ったり興味を持っていただけそうなものをツイッターにてお届けしています。
その中から更に興味深いものを、月末にピックアップしてブログにまとめている「今月のつぶやきから」。

今月は、以下の9題をお届けします。

最初は、高校生の科学研究に関する話題を3つ。
着眼点も研究内容もお見事です。

① 小学校一年生の時からダンゴムシ一筋で、飼育ケースにカビが発生したことがないことが今回の発表に繋がったようです。

② 鹿児島の特産品である黒酢に歯のホワイトニング効果があるという発見で、洗口剤の開発までこぎつけるといいですね。

③ 自宅の庭でわずかばかり育てていたコメをカメムシにやられたことがありますが、ミントが活用できるのならリスクがないでしょうね。


お次は、意外なものが認知症に効きそうだという報告を2つ。

④ アミノグリコシド系の抗菌薬は腎機能悪化の懸念があってほとんど使われませんが、新たな活用法に繋がるかも知れませんね。

⑤ コンニャクはカロリーゼロだし、食べる価値があるのか疑問に思っていましたが、研究の余地はありますね。


次は、日々の健康管理に役立ちそうなグッズについて2つ。

⑥ 心拍数が測れるスポーツウォッチは既にありますけど、更に病気の早期発見に結びつきそうな時計が出てくるようですね。

⑦ 朝夕の運転で悩まされるまぶしい日光を上手に遮ってくれそうです。


最後にミネラルに関する2つの話題です。

⑧ マグネシウムは納豆を含む豆類や豆腐、海藻などに多く含まれます。

⑨ 亜鉛不足は味覚障害や皮膚障害を起こすことが知られていましたが、炎症性腸疾患の病状にも絡んでいるようですね。

〖 今月のつぶやきから 95 〗


咀嚼11月も末になるのに、まだ20℃を超える日があるなど、この時期らしからぬ気候が続いています。
ただ、紅葉も進み、インフルエンザも少しずつ流行する気配を見せています。
体調には十分気をつけて下さい。


日頃から、ツイッター上でつぶやくという形で、医療関係の情報を簡単にまとめており、月末にはブログ上でそのいくつかをピックアップしてお届けしています。

まずは、睡眠にまつわる話題4つを振り返ってみます。

① 味噌汁は塩分が多いとされていますが、摂取しても血圧は上がらないようですし、今回は赤ん坊の安眠にも好影響があるという報告です。

② ほどほどの睡眠時間がいいようですね。

③ どれだけ効果があるのかわかりませんが、睡眠導入剤の減薬に役立つと嬉しいです。

④ 睡眠不足が骨の健康にも影響するとは、興味深い報告です。



次は、個人的に関心を持った話題を5つ。

⑤ マウスを調べたものですが、脳内で硫化水素が産生する酵素が増えてる結果、硫黄の結合した蛋白質が蓄積しているという報告です。

⑥ 母乳はいろんなパワーを秘めていますね。

⑦ 発がんに細菌やウイルス感染が元になってることがありますが、真菌にもその可能性がありそうです。

⑧ 黄砂の研究はまだまだ突き詰めていかなくてはなりませんが、早産に絡んでいそうだとは考えも及びませんでした。

⑨ よく噛むと、頭が良くなるとか、満腹感が早く感じるようになるとか、いろんなメリットの報告があります。食事は時間をかけて食べたいですね。

〔 まだまだ使えるH2ブロッカー ・ 第二回 〕


♦♦♦ シメチジンは服用が面倒 ♦♦♦

前回の「シメチジン、面白い作用を持っているけど」でも書きましたが、胃・十二指腸潰瘍が内服薬で治療できるようになったという点で、シメチジンはとても画期的でした。
しかし、シメチジンには厄介な点がいくつかあります。
今回はその話です。

内服まず、第一点。
半減期が短いため、基本的に1日4回服用 ( 毎食後 + 就寝前 ) しなくてはならないのです。
1日2回の服用法もありますが、記憶が間違っていなければ、私が医師になった頃には1日4回の内服法しかなかったと思います。 
私の消化器内視鏡の師匠は「薬で治るようになったとはいえ、潰瘍は侮れない疾患。薬を1日4回も飲まなきゃいけない病気なんだと認識してもらうためにも、シメチジンを使う」と言ってました。
でも、現実には面倒臭がってシメチジンの服用を遵守する人なんてほとんどいません。
H2ブロッカーを服用して数日もすると痛みが落ち着いてしまうため、治ったと勘違いして1日4回もの煩わしい内服を中断してしまうのです。
でも、潰瘍の傷をきれいに治すためには、胃潰瘍で8週間、十二指腸潰瘍で6週間内服を続ける必要があります。( それでもピロリ菌の除菌療法が登場するまでは、再発を繰り返すケースが多かったですけど。)
私が医師になった時には、シメチジン以外にもラニチジンロキサチジンファモチジンというH2ブロッカーが存在していました。
そのいずれにも1日1回の内服法があり、きっちり最後まで服用してくれる人は多かったです。


♦♦♦ シメチジン、副作用が半端ない ♦♦♦

次に、シメチジンの持つ様々な副作用をみていきます。

まず、私が経験したシメチジンによる深刻な副作用を紹介します。
それは骨髄抑制です。 
骨髄の血液を造る細胞の働きが抑えられて、白血球・赤血球・血小板の3つの血液成分が造れなくなってしまうことを骨髄抑制と言います。
研修医として駆け出しの頃、重症の全身性エリテマトーデス ( SLE ) の患者さんにシメチジンの注射剤を使い始めたら、白血球・赤血球・血小板が急激に減少したのです。
シメチジンを中止後、感染症や出血傾向をきたすことなく骨髄抑制が改善して事無きを得ましたが、SLEのような自己免疫疾患では骨髄抑制を起こすリスクが高いようですね。
骨髄抑制・顆粒球減少 ( 白血球減少 )・血小板減少などの報告は、ファモチジンやラニチジンなど他のH2ブロッカーでもありますが、シメチジンによるものが多数を占めています。

この経験でシメチジンにはいい印象を持たなくなりましたが、他にも厄介な副作用がありますので、次の項目以降でみてみましょう。


♦♦♦ シメチジン、高齢者には大敵 ♦♦♦

2015年に日本老年医学会から「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン」が発表されました。
その中にある「75歳以上の高齢者に対して特に慎重な投与を要する薬物リスト」に、H2ブロッカーが含まれています。
認知機能の低下せん妄のリスクがあり、可能な限り使用を控える。特に入院患者や腎機能低下患者では、必要最小限の使用にとどめる」との記載があります。

中枢神経前回も述べたように、H2ブロッカーはヒスタミンの働きを邪魔しますが、ヒスタミンは中枢神経において、覚醒状態の維持や記憶学習能に大事な役割を持っています。
ヒスタミン受容体を遮断すると、意識障害やせん妄などの病態をきたす可能性があるわけです。
また、抗ヒスタミン作用を持つ薬は、抗コリン作用も併せ持っています。
中枢神経でアセチルコリンは、レム睡眠の維持や覚醒、注意、記憶機能と密接な関係があり、抗コリン薬も認知機能の低下やせん妄のリスクになるのです。
H2ブロッカーは、抗ヒスタミン作用と抗コリン作用という脳にはあまり好ましくない働きを持っているわけです。

様々な薬剤が抗コリン作用を持っていますが、その程度には差があります。
それをまとめたものに「抗コリン作用リスクスケール」というのがあり、抗コリン作用の強さによって薬を3段階に分けています。( 下の表はクリックで拡大します )
抗コリン作用リスクスケール

このスケールでは、シメチジンは2点 ( strong ) に分類されています。
シメチジンはH2ブロッカーの中で最も中枢神経系へ移行しやすいとされており、せん妄などの報告も多数あります。
高齢になると腎機能が衰えてきますので、薬の血中濃度が上昇してさらにリスクが高くなります。
H2ブロッカーは他にもありますので、点数の高いシメチジンをあえて選択する理由はないと思います。

( 抗コリン作用についてはこちらもご参考に → 抗コリン作用って ?


♦♦♦ シメチジン、やたらと多い薬物相互作用 ♦♦♦

シメチジンは他の薬物との相互作用がやたらと多いのです。
薬の代謝に重要な役割を果たすものの一つとしてチトクロームP450 ( CYP ) と呼ばれる酵素の一群があり、主に肝臓で全薬物代謝の8~9割に関わっています。
CYPには多くの種類がありますが、イミダゾール環という構造を持つシメチジンはありとあらゆるCYPの働きを阻害します。
特にCYP3A4CYP2D6に対して強い阻害作用があります。
CYP3A4は薬物の生体内変換の約半分を担い、それに次ぐ活性を持つのがCYP2D6。
この二つを強力に抑えるとわけですから、かなり多くの薬との相性が悪いということになります。

それから、腎臓の尿細管には、異物を尿に排泄するときに活躍する MATE ( multidrug and toxin extrusion ) と呼ばれる輸送体がありますが、シメチジンはこの働きも阻害してしまいます。

肝臓でも腎臓でも、薬の代謝を邪魔してばかりのシメチジン。
複数の薬剤を併用している方に、この薬を選ぶ勇気は私にはありません。

( CYP2D6に関しては、こちらもご参考に → CYP2D6からPL顆粒を考える その2


♦♦♦ シメチジン、普段アルコールに強い人も悪酔い ♦♦♦

酔っ払いシメチジンにはアルコールを代謝するアルコール脱水素酵素ADH)も阻害する作用があります。
つまり、お酒に強い人が飲酒前にシメチジンを飲んでしまうと、アルコールの代謝が落ちてしまうので、普段と違って悪酔いしてしまうのです。
これはラニチジンやニザチジンにもある作用なのですが、シメチジンには先に述べたように幅広いCYP阻害作用も有している点が大問題。
というのも、アルコールはCYP2E1やCYP1A2、CYP3A4などの酵素でも代謝を受けるからです。
シメチジンはアルコールの代謝をとことん邪魔してしまうってことなんです。
シメチジン服用者はアルコール依存性になりやすいというネットの情報もあります。
その真偽のほどはわかりませんが、シメチジンとアルコール、絶対に避けたい組み合わせです。

( ADH についてはこちらもご参考に → お酒に弱い人は進化系 !? )


♦♦♦ シメチジン、他にもあるある副作用 ♦♦♦

シメチジンの他の主な副作用については箇条書きにまとめてみますね。

薬剤性パーキンソニズム ( シメチジンの他にファモチジンでも報告あり )
高血糖高浸透圧昏睡 ( 高齢の糖尿病患者さんでは要注意 )
抗アンドロゲン作用エストラジオール代謝阻害作用 ( 女性化乳房などを起こす )
クレアチニン排泄の抑制

H2ブロッカーは、腎機能が悪くなると減量や中止を考慮しなくてはならないのですが、腎毒性がないのに血中のクレアチニン値を上げてしまっては、正しく腎機能を推測することが出来ません。


♦♦♦ シメチジン、こんな使われ方もあるけれど ♦♦♦

前回は、シメチジンのがんに対する作用を掘り下げてみました。
他にも、帯状疱疹水いぼPFAPA症候群 ( periodic fever, aphthous stomatitis, pharyngitis and adenitis syndrome )、急性間欠性ポルフィリン症ニキビ男性型脱毛偽痛風などへの応用で効果があったとする報告もあります。( 参考 → 肩の痛みに・・・ )

斬新な手法で開発され、胃・十二指腸潰瘍の治療を大きく進歩させ、ノーベル賞を得るに至った発明品は、良くも悪くもいろんな作用があるようです。
たとえ本来の働き以外にメリットがあるとしても、様々な深刻な副作用があり、多くの薬と相性が悪いシメチジン・・。
私が週刊文春の記事に驚いた訳がご理解いただけたものと思います。


さて、次回は私がよく使っているH2ブロッカーのうちの一つ、ニザチジンについてです。 ( つづく )

〔まだまだ使えるH2ブロッカー・第一回〕シメチジン、面白い作用を持っているけど
〔まだまだ使えるH2ブロッカー・第三回〕ニザチジン、唾液も出すし胃腸も動かす
〔まだまだ使えるH2ブロッカー・第四回〕ラフチジン、胃薬なのに痛みやしびれにも
 ※ 参考 胃薬なのに別の病気の治療に

 ◆ 診療所ライブラリー 146 ◆


笑って付き合う認知症 榎本睦郎これまで様々な疾患に関する本を紹介してきましたけど、専門家の書く文章は兎角堅苦しくて重々しい内容になりがちなのが常です。
今回紹介する本「笑って付き合う認知症」は、認知症という治療するにも介護するにも課題の多い疾患を取り扱っているものであるにもかかわらず、読後感がとても爽やか。
認知症に向き合うのはそんなに負担になることではないんだな、と思わせてくれる不思議な魅力があります。

認知症の診療は避けて通ることはできません。
進行していくのを食い止めるのは現時点で難しい疾患なので、診察にあたっては気の重い部分もあります。
しかし、それはかなり症状が進行してから治療にとりかかる例が多いからのように感じます。

この著者が言うように、早期に適切な治療を受けるなら認知症はそれほど怖いものではないのも確かです。
そのためには認知症を早い段階で捉える必要があります。
外来診療の短い時間の中で患者さんと向き合っていても、なかなか気付きにくい場合がほとんどなので、これについてはご家族の視点が大事になってきます。
本書では、ご家族が「あれっ?」と思った時に、認知症外来を受診すべきかどうかを見分ける簡単なテストを紹介しています。

1つは、最近のニュースで印象に残っているものを尋ねてみること。
そして、1分間で動物の名前をいくつあげられるか、という1分間スクリーニングテストです。
前者では、正常であれば何らかの答えが返ってくるのに、アルツハイマー型認知症ではわずか2%しか答えられないばかりか、答えられない理由を挙げて取り繕おうとするケースが4割ほど認められるようです。
後者では、13個以上の名前が出てきたらOKですが、十二支順に答えるのだけはダメとします。
このテストについては昨日 ( 2018年5月23日 ) 放送のNHKの番組、ガッテン ! の中でも取り上げられていましたね。
いずれも非常に簡便な方法なので、ご家庭でもすぐに実践できるのではないかと思います。

その他にも、かかりつけ医のメリット、一人一人の症状に合わせた薬の処方、息抜き介護のススメ、施設入所や最期の看取り方などについて、平易な文章で解説がなされています。
個人的にも、認知症という言葉を使わずに患者さんを治療に前向きにさせるテクニックは参考にさせていただこうと思っています。


当院では、医療や介護、健康に関する書籍を取り揃え、貸し出しも行なっています。
認知症関係の本もいくつか用意してありますので、是非ご活用下さい。( → 当院の書籍の貸出しについて )

指しゃぶり〖 今月のつぶやきから 56 〗


毎日のように数多くの医療情報が発信されますが、その中で私のアンテナでキャッチできたものの中から興味あるものを twitter 上でつぶやいています。
その中からさらにピックアップして月末にまとめているシリーズです。

まずは、認知症に関しての2題です。

抗認知症薬は価格が高い割にそれほど多くの期待はできません。
ビタミンDやハーブなど安価な手段で予防や対応できるようになるといいですけど、どうなりますか。


次に薬に関する話題を4つ。

ニザチジンという酸分泌抑制薬は非常に面白い作用も持っています。
デパスは軽い薬だと医師も患者も勘違いしてますよね。




最後は消化管とインスリン抵抗性について。
消化管を健全に保つことも糖尿病予防には大事なようです。
ピロリ菌の除菌が糖尿病治療にプラスに働くというのは興味ある報告です。


シジミ〖 今月のつぶやきから 44 〗


朝晩が若干過ごしやすく感じられるようになってきました。
8月の twitter でのつぶやきを自分で振り返ってみると、非常に中身が濃かったと思います。
その中から絞りに絞って二つのテーマのもと、8つをセレクトしてまとめました。

まず、認知症に絡む 5題。





次に、生物に絡んだ話題を 3つ。



 ◆ 診療所ライブラリー 89 ◆


自分の親が宅地開発がなされて40年近くが経つ当院周辺は住民の高齢化が進んでいます。
それに応じて認知症を患う方も増えています。
本人よりもそのご家族に大きな負担がのしかかることは改めて説明するまでもないでしょう。

この本では最初に認知症の具体的な実例を挙げ、それに対する対処法を見開きでわかりやすく解説しています。
認知症の人の気持ちを考えることを第一に考えた対処法は、複数提示されていて参考になるものばかりです。
続く認知症と介護の基礎知識や介護を楽にするためのアイデアも、イラストなどを交えての説明でこれまた分かりやすくまとまっています。

身内だけで抱え込まず周囲の力も遠慮なく借りつつ、便利なノウハウも身に付けて、介護の負担感もできるだけ軽いものにしていきましょう。

貸し出しを行なっている当院の診療所ライブラリも間もなく480冊に届きそうです。
普段の健康管理や介護にお役立てください。

 → 自分の親が認知症?と思ったら…

親の認知症が ◆ 診療所ライブラリー 77 ◆


認知症に関する一般的な病気の解説をした本は多々みかけますが、この本は筆者が実際に認知症の親を抱えたという実体験をもとに家族の目線で書かれている点が大きく異なり、実践的な内容になっています。

認知症を疑った際に親にどうやって医療機関への受診を勧めるか、受診の際の付き添い方、日常生活の中での接し方、実際の症状への対応法、家族間におけるケア体制の整え方、介護する側のストレス管理等、見開きで100項目に及ぶ心得が楽しいイラストともに網羅されています。

外来でのわずかな時間で普段の生活ぶりまできっちり把握するのは困難で、正直ここまで具体的なアドバイスはできません。
患者さんだけでなく介護するご家族もしっかりケアできる情報など、このような本も参考にしながら提供できるように心がけていきたいものです。 


  → 親の認知症が心配になったら読む本

〖 今月のつぶやきから 1 〗
ツイート

4年にわたって綴ってきた「医療情報 Pick Up」に代わって、今回から「今月のつぶやきから」をスタートさせます。
ちょうど 1年前から始めた 
Twitter も最初のうちはどのように活用したらいいのかさっぱりわからず、主に情報収集用に使っていましたが、8月ごろからできるだけつぶやくよう心がけました。
今ではブログを補完するような形で、自分のつぶやきだけではなく面白そうな話題をリツイートするなどして発信しております。

Twitter の欠点はすぐに情報が埋没してしまうことなので、月に一回つぶやきを振り返ってみようというのが連載の趣旨です。

今月は、日経メディカルのニュース「アスピリンの一次予防効果は出血リスクに相殺される」( http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/etc/201201/523293.html ) にツイートしたものに対して、多くのリツイートやお気に入りへの登録をしていただきました。

この内容に対する意見はまた別の機会に述べようかと考えていますが、リツイートされると俄然さらにいいつぶやきをしようと思わせてくれるのが Twitter のいいところですね。

また、昨日リツイートしたもので『成人式でピロリ菌感染検査、町挙げて胃癌対策に・長野県飯島町』( http://www.m3.com/news/GENERAL/2012/1/24/147419/&pageFrom=tb ) というのがありました。
この長期間の取組みで、未だ結論がはっきりしないピロリ菌除菌による胃癌の一次予防についてのエビデンスが得られるものと思います。
非常に興味深い取組みですね。

さて、一番気になったのは1月11日にリツイートさせていただいた『認知機能の低下が45歳からもう始まっている、と検証結果です』( http://www.m3.com/news/THESIS/2012/01/11/11879/?rUrl=http://www.m3.com/open/thesis/article/11879/&portalId=simpleRedirect&pageFrom=tb ) 。
私も思い当たる節があるものですから。 

2010033011492315798.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 27 〗


「貼告」というブログパーツを活用して当ブログの左側のカラムで様々なミニ情報をお知らせしておりましたが、お彼岸頃からこのパーツのサーバーが反応しなくなっています。
スクロールする機能を活用して一行10文字以内にまとめてニュース速報風に医学分野の話題をお届けしていた「医療情報 Pick Up」もこのため今月は以下の 2点だけしかお届けできませんでした。
非常に重宝していただけに貼告の回復を待ちたいところですが、かなり長引いていますので違った形で情報をお届けすることも思案中です。


   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


・乳癌治療後の/アスピリン服用で/転移及び死亡の/リスクが半減 ( J Clin Oncol. Feb 16 2010: doi:10.1200/JCO.2009.22.7918 )

・高齢者が入院すると/認知症のリスクが/非重篤疾患で1.4倍/重篤疾患で2.3倍増加 ( JAMA. 2010 Feb 24;303(8):763-70. )



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  26

200909190001023884.gifインスリン療法は自己注射をしなければならないという点で導入にためらいが生じます。
欧米では吸入するタイプのインスリンが 3年前から使えるようになっていますが、鼻にシュッと吹き込むというインスリンも開発中です。
ただ、この経鼻インスリンは末梢へ移行しないので血糖に影響しないようです。
それでは糖尿病には役に立たないわけですが、どうやら嗅脳から脳内へインスリンが移行し認知機能の改善に繋がりそう。
そんな面白い研究が進んでいるようです。

昨日参加した講演会で話をしていただいたのは、以前にも紹介した神戸でお世話になった先生。( こちらでも紹介 )

昨日はもう一人、膵臓病の分野の大御所である大先輩の先生も講演に来られていました。
お二人の話にはとても興味ある内容が盛りだくさんで、大変勉強になりました。

終了後、座長を務めた先生 ( この先生も大学の先輩なのです ) と計 4人で食事を供にさせていただきました。
いろいろな話で盛り上がりましたが、4人とも須磨区に住居を構えている ( or いた ) という繋がりも奇遇でした。

2009062717285510045.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 18 〗


今月もお届けした「医療情報 Pick Up」 の情報は以下の 2点にとどまりました。
一般の方が興味を持ちそうなレポートが最近あまり多くないな、という印象です。


・GPS機能付の靴/米国で開発中/認知症の徘徊対策に/期待集まる ( CNN 2009.06.13 )

・引越回数が多い小児で/自殺行為リスクが上昇/デンマークで ( Arch Gen Psychiatry. 2009 Jun;66(6):628-32 )


   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


二番目の話題をもう少し解説します。
自殺を試みた11歳から17歳の55.2%は3回以上の引越しを経験。
自殺企図のない同年代のコントロール群で3回以上の引越しを経験したのは32%。
同じく、自殺を試みた小児のうち7.4%が10回以上引越しを経験 ( コントロール群では1.9% )、というもの。

ユニークな着想が興味ある結論を導くことがよくあります。
「日本人が賢いのは魚を食べるからだろうか ?」
リウマチの人に大腸がんが少ないのは鎮痛剤を常用しているから ?」
などなど。

今回の引越しと自殺を関連付ける着眼点も面白いと思います。
私も何回か引越しを経験していますが、転校というのはあまり好きではありませんでしたね。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  17


2009052912411210156.gif〖 医療情報 Pick Up おさらい 17 〗


今月は、新型インフルエンザの情報収集に振り回され、お届けした「医療情報 Pick Up」 の情報は 2点にとどまりました。


・中年女性で/内臓脂肪とうつ病に/強い相関関係/皮下脂肪とは相関なし ( Psychosom Med. 2009 May;71(4):410-6. Epub 2009 Apr 27 )

・高齢者で/痩せや急な体重減少は/認知症のリスクが高い/日系アメリカ人で ( Neurology. 2009 May 19;72(20):1741-6 )


   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――


いずれも体形に関わるものですが、とり上げなかった情報の中には次のようなものもありました。

「肥満の人は心疾患の経過が良好?」
肥満の人は心疾患リスクが高いが、ひとたび高血圧や冠動脈疾患になると痩せた人よりも経過が良好であるという検討結果。
理由として、
・肥満者は疲労感や呼吸困難などで早期に受診し、疾患を早期に治療することができると思われる
・体重のある人ほど疾患と闘うエネルギーの蓄えが大きいことも考えられる
・肥満者は肥満でなければ心疾患を発症しなかったはずだが、痩せた人が心疾患に罹患するのは別の理由があり重症になる可能性が高い

としています。( J Am Coll Cardiol. 2009 May 26;53(21):1925-32 )

こういうのを読むと太っているのがいいのやら痩せているのがいいのやら混乱してくることもありますが、肥満はさまざまな生活習慣病の巣窟であることには違いありません。
たった一つの情報に惑わされず、幅広く知識を蓄えていくことが健康維持のために大切です。



         □ 関連記事  医療情報Pick Up  16


↑このページのトップヘ