野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
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過敏性腸症候群

  << 宿便について考える 第十回 >>

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2月から書き始めたこのシリーズもいよいよ最終回。
宿便とは何かに結論を出してみたいと思います。

♦♦ 「宿便」とは何かを解くヒントはここにあった !

さて、効能・効果欄に「宿便」の記載があるのは桂枝加芍薬大黄湯という漢方薬です。( 参照 → 宿便の定義を調べてみる )
この薬にこそ宿便とは何かを解くヒントがありました。
この漢方薬、一体どんな病態に使うのでしょうか。
それがわかれば宿便の正体もおのずと分かることになります。

実は第八回の「過敏性腸症候群の治療薬」で桂枝加芍薬湯という薬を紹介しました。
この薬に緩下作用のある大黄という成分を加えたものが桂枝加芍薬大黄湯で、過敏性腸症候群 ( Irritabel Bowel Syndrome ; IBS ) の中でも便秘型の人にとても重宝する薬です。
便秘型 IBS の方の訴えで、便意はあるのにすっきり出ずにおなかに不快感や痛みがあるというものが多くあります。
便秘型 IBS では腸管内容物のスムーズな流れを妨げる腸の運動が誘発され、残便感を伴う不完全な排泄になってしまいますが、この漢方薬を服用すると症状が随分と緩和するのです。
まさしくこれが宿便と呼ばれるものではないのでしょうか。

もう一度「宿」という漢字を漢和辞典で調べてみました。
すると「宿酔」という言葉に突き当たりました。
これ、要するに二日酔いのことを指します。
アルコールの中間代謝物であるアセトアルデヒドが代謝しきれずに体に残って引き起こされる不快な状態ですよね。
出すべきものが出されずに体に「宿」しているわけですが、どうも「宿便」と「宿酔」の「宿」は同じ意味合いではないかと思えてきました。
出すべき便がすっきり出ないことによって引き起こされる不快な症状を、昔から宿便という言葉で表現してしたのだと考えられます。

♦♦ 「宿便」とは ( 私の結論 )

さあ、全くの私見ではありますが、ここで宿便とは何か、勝手に定義してしまいましょう。
宿便とは
便意があっても便がすっきり出ず、腹部不快や腹痛、残便感を伴う便秘型過敏性腸症候群における一病態


宿便でお悩みの方は、しっかり過敏性腸症候群の治療をしていきましょう


宿便について考える 第九回 「医療現場で見かける「宿便」という言葉」
宿便について考える 番外  「映画の中の過敏性腸症候群」

  << 宿便について考える 第八回 >>

♦♦ IBS と CRH
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前回、CRH ( Corticotropin Releasing Hormone ) という物質が過敏性腸症候群 ( Irritabel Bowel Syndrome ; IBS ) に大きく関わっていることを述べました。
このCRHを注射することで腸の動きが活発になり IBS と同じ状態を作ることが出来ます。
面白いのは IBSの患者に CRH を投与すると普通の人よりも過剰に大腸運動が活発になるという点です。
また、CRH の働きを抑える薬を投与すると症状が緩和することは確かめられていますが、実用化には至っていません。

♦♦ IBS とセロトニン

CRH と並んで注目されている物質がセロトニン
食べ物が入ってきた刺激で腸の壁にある細胞からこのセロトニンという物質が出ます。
これが神経を刺激し、その場所より口側の腸の筋肉を縮め、肛門側の筋肉は緩めるという運動に繋がります。
また、腸から脳に痛みを伝える働きにもセロトニンが関与しています。
IBS の患者さんはストレスによりセロトニンが過剰に分泌され普通の人よりも強い腸の運動が誘発されますし、少しの刺激でも腹痛を感じやすい状態になっていることがわかってきています。

♦♦ 感染の後に起こる IBS

注意したいのは IBS をストレスによる疾患と片づけられない点があることです。
というのも感染性腸炎の後に IBS になってしまう方がいるからです。
先日もこれまで便通異常が全くなかった30代女性で、腸炎を患った後に下痢が慢性的に持続している方を診ましたが、腸の粘膜の炎症が IBS のトリガーになっている可能性も言われています。

♦♦ IBS の治療薬

これまで様々な薬物が IBS に使われてきましたが、最近セロトニンの働きを邪魔する薬が発売されました。
初めての IBS に効く薬剤という触れ込みなのですが、「男性の下痢型 IBS」と用途が限られますし、効果があるのが約半数に留まります。( 追記 : 現在では女性にも使用できるようになりました。また、便秘型過敏性腸症候群に対する薬も発売されています。 )

私がこの IBS という疾患に興味を抱いたのは研修医の頃であることは以前にも書きましたが、その時からずっとメインに使っている薬があります。
桂枝加芍薬湯という漢方薬です。
この薬は男女の区別や下痢型・便秘型・混合型の区別なく使え、7~ 8割方の患者さんに有効である手応えを感じています。
この漢方薬を高く評価している IBS 専門の先生も結構いらっしゃいます。

男女により治療薬が異なるのも IBS の面白い点ですが、女性の便秘型 IBS に対する薬は米国において使われ始めており、近いうちに日本でも使えるようになると思います。
ただ、普通の便秘だと思って市販の下剤を大量に使っている IBS 便秘型の女性が案外多いように感じます。
前回も述べましたように腹痛を伴うことと、コロコロ便があるならば IBS である可能性が高いので一度相談してください。
最近も市販の下剤を通常の何倍も使って排便をコントロールしていた女性が桂枝加芍薬湯だけでかなり症状が改善した例を経験しています。

また、ペパーミントオイルに大腸の収縮を抑える働きがあり、IBS に有効である可能性があります。
米国ではペパーミントオイルのサプリメントがあるようですが、確実に効果があるかどうかは知りません。


宿便について考える 第七回 「過敏性腸症候群 その2」
宿便について考える 第九回 「医療現場で見かける「宿便」という言葉」

  << 宿便について考える 第七回 >>


♦♦ 普通の便秘と便秘型 IBSの違い

IBS.gif前回の続きです。
通常の便秘と便秘型の過敏性腸症候群 ( Irritabel Bowel Syndrome ; IBS )、どのように違うのでしょうか。
IBSは一言で表すと「腹痛を伴う便通異常」であること、これは前回も記しましたが、これが大事なポイントです。

普通の便秘の方はほとんど腹痛を自覚することがなく、便の形もソーセージ状であることが多いのです。
対して便秘型 IBS においては腹痛を伴うことと兎糞状と呼ばれるコロコロした便、Bristol 便状スケールで言うと 1型、これが多いのです。

私は、便秘を主訴に外来に来られる患者さんには必ず腹痛の有無と便の性状を聞いています。
そうするとご自身でも普通の便秘と思っておられる中に結構この便秘型 IBSが潜んでいることがわかります。
特に比較的若い女性にこの便秘型 IBS が多い傾向にあります。
男性には下痢型 IBS が多く、IBS は性差医療の点からも注目されている疾患でもあります。

♦♦ 大腸の働きと便の性状

さて、このシリーズ第三回でも書きましたが、大腸の主たる役割は食べかすから水分を吸収することにあります。
液状である上行結腸の内容物が直腸に向かううちに水分を吸い上げられて固形化し、通常ならば Bristol 便状スケール 3型ないし4型の便となるわけです。
水分の吸収が不十分だと下痢となり、吸収しすぎるとカチカチの便になります。
腸の粘膜に炎症がなく水分吸収の効率が一定であるとしますと、腸内を内容物が通過する速度によって出てくる便に水分が多いのか少ないのかが決まってきます。
すなわち大腸の動き ( 蠕動 ) が亢進して内容物の通過時間が短いと十分に水分が吸収されず下痢になるということです。

♦♦ ストレスと IBS

IBSではストレスがかかると症状が出現しやすいのですが、実はストレスによって脳の視床下部という所から CRH ( Corticotropin Releasing Hormone ) という物質が放出されることで腸の動きが活発になります。
強い蠕動運動が誘発されると下痢になり、内容物のスムーズな流れを妨げる運動が誘発されると便秘になるのです。
言葉で伝えようとすると難しい用語が次々に出てきて申し訳ないので、大腸の正常の動きと便秘型及び下痢型 IBS における大腸の動きについて解説した優れたアニメーションを紹介しておきます。
英語なのですが動きをみるだけでも勉強になりますので是非参考にして下さい。

Johns Hopkins Medicine のアニメーションはこちら

このアニメのホームページのように、海外の医療関係のサイトには感心させられるものが多数あります。
見習っていきたいものです。

さらに続きます


宿便について考える 第六回 「過敏性腸症候群 その1」
宿便について考える 第八回 「過敏性腸症候群の治療薬」

  << 宿便について考える 第六回 >>


♦♦ 研究が進み始めた IBS

これまで消化管において癌や潰瘍などの生死に関わる疾患に医者の目が向けられ、診断や治療法が進歩してきました。
しかし最近では、このストレスの多い社会において増加傾向にある消化管の機能性障害にスポットが当てられ研究が進んできています。

その中で最も最先端の研究がなされているのが過敏性腸症候群 ( Irritable Bowel Syndrome ; IBS )。
現代日本において5人に1人が罹っているとされる頻度の高い疾患です。
どんな病気か簡単に言ってしまうと「腹痛とそれに関連した便通異常を伴う疾患」。
急に便意を催したり、排便するのに苦しんだりしておられる方、ご自身も含め周囲にたくさんおられるのではないでしょうか。

♦♦ 生活の質に関わる IBS

医者になりたての頃、非常に印象的な下痢型 IBS の患者さんがおられました。
休日は症状がないのに出勤しようとするとおなかが痛くなりトイレに駆け込んでしまうという若い男性でした。
某私鉄の特急電車だと速く行けるのに、途中で便意が我慢出来なくなったら大変と、各駅停車に乗っての出勤。
「今日は会社まであと2駅という所まで行けたのに、症状が強くて引き返してきました」・・・。

また、5月末の「アメトーク」という番組で「ピーピー芸人」と称してピーピー体質のお笑い芸人のトークがあり、悩ましいエピソードを面白おかしく語っていたのをご覧になった方もおられると思います。

命に関わる病気ではありませんが、日常生活に大きく支障を来すこともある IBS。
最初の患者さんをきっかけに、私は IBS に非常に興味を持って臨床にあたってきました。

♦♦ IBS の診断基準・分類

IBS には、世界的な統一診断を目指したROME-III 基準というのがあるのでそれを見てみましょう。

IBS-1.gif


この診断基準を読んでもわかりにくいかと思いますが、話を続けます。
IBSはいくつかのタイプに別れます。

IBS-2.gif



IBS-3.gifここで前回紹介した便の分類が使われてるわけですね。
改めて、Bristol 便形状スケールの図のみ右に示しておきます。

さて、下痢型や混合型の方は上述のエピソードなどがいい例でしょうが、診断は比較的つけやすいものです。
では、通常の便秘と便秘型の IBS、これはどう違うのでしょうか。
IBSをもう少しやさしく解説しながら次回にお話しします。


宿便について考える 第五回 「ウンチの種類」
宿便について考える 第七回 「過敏性腸症候群 その2」

  << 宿便について考える 第五回 >>


♦♦ ウンチの分類

宿便に絡んで話を進めていますが、今回は便の形状についての話です。
実は、皆さんの知らないところでウンチの形が 7種類に分類されているのです。

これは1990年に発表された論文にあるもので、Bristol stool form scale と呼ばれています。

Bristol stool form scale.gif
1型 木の実のようなコロコロしたの硬い便(排便が困難)
2型 硬便が集まってゴツゴツしたソーセージ状の便
3型 表面にひび割れがあるソーセージ状の便
4型 表面が滑らかで柔らかくソーセージ状あるいは蛇状の便
5型 境界のはっきりした半固形の小塊状の便(排便が容易)
6型 不定形の柔らかい小片便、粥状便
7型 固まりのない水様便


3型ないし4型に分類される性状のものが理想的な便とされています。

♦♦ ネットにはびこる間違い

この便の分類はある疾患において重要なものになってきているのですが、それを語る前に一つ言っておきたいことがあります。
ネットで調べてみると「ブリストル大学のへーリング博士が考案し、1990年の英国の医学誌に発表したもの」と書いてあるサイトがたくさんあることです。
これはとんでもない間違いなんです。

Googleで上位でヒットする英語のサイトに「It was developed by Dr. K. Hering at the University of Bristol and was first published in the British Medical Journal in 1990.」という誤った記載があります。
この誤りを誰かがそのまま日本語に訳して引用したのでしょう。
それを更に別のサイトがコピペして文章が広がっていったものと推定されます。
英語のサイトでも間違ったままの情報がかなり伝搬しています。

1990年に BMJ 誌に掲載された論文が、この Bristol stool form scale を最初に記載したものなんです。
First author は O'Donell という人ですが、最後に KW Heaton という共同研究者名があり、これがいつの間にか K Hering と変わってしまった可能性があります。

なお、論文の内容は PDF ファイルで閲覧可能ですからご参考に。
( http://www.pubmedcentral.nih.gov/picrender.fcgi?artid=1662249&blobtype=pdf )

Bristol stool form scale に関しては、Wikipedia でも最初の論文は 1997年としていますね。

♦♦ ネットの情報は鵜呑みにしない

常々、ネットの情報は必ずしも正しくないと言っておりますが、これも一つの例。
しかも、ろくに調べもせず、間違った情報がコピペでどんどん広まっている現状、嘆かわしいですね。

そもそも、この便の分類に大学名である Bristol という名称を付けたため、言いだしっぺが誰かわからなくなってしまったとも考えられます。
研究者は自分の名前を何らかの形で残したがる人が多いのですが、便の分類に自分の名前を付けるのはさすがにためらわれたのでしょうか。

この右側の分類表が Tシャツの図柄になっているのを見つけましたが、興味のある方はどうぞ。
( http://www.redbubble.com/people/joshis13/t-shirts/1926845-2-bristol-stool-chart-bingo )

かなり脱線しましたが、この便の形状の分類を踏まえ、次回過敏性腸症候群について話を進めていこうと思います。


宿便について考える 第四回 「大腸憩室症について」
宿便について考える 第六回 「過敏性腸症候群 その1」

photo-2.gif ◆ 診療所ライブラリー 35 ◆


同じ温度のスープなのに平気で飲める人もいれば、猫舌なのでとフーフー冷ましながら飲む人。
同じ刺激でも人によって感じ方が様々であることは日常の中でよく遭遇することです。

普通の人なら何とも感じないのに、内臓の感覚が鋭いばかりにちょっとした刺激が脳に伝わり、それが不安やストレスという形になっている。
日本人の 5人に 1人が罹患しているという過敏性腸症候群 (IBS) の研究において、腸の「知覚過敏」が脳の情動形成に影響を及ぼすことが明らかになりつつあります。
線維筋痛症などの分野でもこの知覚過敏が注目されているようです。

この本に書かれていることは私が学会や講演会などでこれまで勉強したことがふんだんに盛り込まれていてちょっと専門的なのですが、研究で得られたデータの解釈が筆者独特の比喩やユーモアを交えて加えられており、一般の方でもある程度面白く読んでいただけるものと思います。
最先端を行く腸と脳の関係の研究成果を知ることは、得も言われぬ苦痛に日常的にお困りの方の生活上のヒントとなるかも知れません。

そう言えば、一つ思い出しました。
あるうつ症状の強い患者さんに大腸内視鏡をしたときのことです。
「先生、大腸を折りたたむようにしながらカメラを進めていく感じがよくわかりました」
事実、大腸を短縮しながら挿入していくのですが、そういう感覚は普通まずありません。


さて、2年半ほど前から始めた書籍の貸し出し
当初50冊ほどだった当院のライブラリーも今月とうとう300冊を超えました。
皆様に是非ご活用いただきたいと思います。


( ライブラリ充実のために .. ご協力いただければありがたいです )  →内臓感覚―脳と腸の不思議な関係


 □過去の関連記事
 ・内視鏡検査で便秘薬を選択
 ・ミントも提供開始
 ・増えてます、大腸内視鏡検査

qr1hyrup.gif ○○ 学会レポート 4 ○○


内視鏡で大腸を観察すると、上行結腸から下行結腸にかけての内腔がおおよそ三角形をしておりヒダがあるのがわかります。
このヒダを半月ヒダといいます。

便秘の方や高齢者ではこのヒダの丈が低いか無くなっている場合が多いなという印象を、普段の検査を通して持っていました。
この半月ヒダが腸内容の移送に重要であると着目し、特殊な注射を用いてこの半月ヒダの形態変化をみた上で、
便秘薬を上手に選択すると結果的に下剤を減らせるという報告がありました。

一口に便秘といっても、このような弛緩性便秘や排便に関わる筋肉群の機能低下による直腸性便秘、
そして過敏性腸症候群に関連する痙攣性便秘等があり、それらに応じて治療法を選択しなくてはいけません。
アントラキノン系の大腸刺激性下剤や浣腸を繰り返し使うと習慣性になって、便秘を助長すると言われています。
大腸の形態を内視鏡で観察し、その人に合った薬剤で便秘を治療するということも一般化するかも知れません。

ヒトにおいて上行結腸は腸内容を肛門の方へ向かって移送させるのに重力に逆らって働かなければなりません。
他の動物でどうなっているのか全く知りませんが、ヒトでは大腸の中で最も半月ヒダが発達している場所です。
「体の形態には意味がある」・・・私は以前からそう思っています。

当院は鹿児島市武岡に開業して43年を迎えました。

一般的な内科診療のほかに、経鼻内視鏡や大腸内視鏡、超音波検査などを行い、消化器疾患の治療に強みを持った診療所です。
また、糖尿病や甲状腺疾患などの患者さんも多く来院されています。
処方薬は必要最小限に留め、漢方薬を効果的に活用した診療も行なっています。

診療のご案内003

なお、駐車スペースは6台分 ( うち1台分は軽専用 ) ありますのでご利用下さい。

武岡は、山を切り開いて造成された鹿児島市の新興住宅地の中で最も鹿児島中央駅に近く、江戸時代に島津の殿様が参勤交代に使った歴史ある薩摩街道の水上坂 (みっかんざか) の上に位置し、鹿児島のシンボル桜島を随所で望むことができます。
当院は鹿児島中央駅西口から約2.9km、鹿児島インターチェンジ田上ランプから約1.7kmの位置にあります。

診療のご案内用の地図

「武岡団地」バス停 徒歩3分
「武岡団地二丁目」バス停 徒歩2分
バス路線図については  →  こちら



2020年8月18日 更新

過敏性腸症候群 ( Irritable Bowel Syndrome : 以下 IBS ) には診断基準がありますが、この疾患を一言で簡単に表現すると
腹痛を伴う慢性的な便通異常
となります。

これまで私が IBS に興味を持って臨床にあたってきたのは、医者になりたての頃に非常に印象的な下痢型の IBS の患者さんに遭遇したことがきっかけでした。
このことは2009年に「宿便について考える」というテーマで書いた記事の中でも触れています。

あまりおおっぴらに宣伝してこなかったのですが、記事を読んで当院を受診される方が武岡以外からも数多くいらっしゃいます。
生活の質に影響を及ぼす過敏性腸症候群に悩む方が多いことを改めて実感しています。

そこで、簡単ですが独立したページを作ってみました。

腹痛

IBSは治療に難渋することが多く、消化器系の医師がIBSに適応のある薬剤を投与するものの、処方が画一的であったり、症状に合わない組み合わせであったり。
改善しない場合に心療内科受診を勧められることもあるのですが、心療内科で用いる薬剤は消化器系の副作用を持つものが多いため、症状が余計ややこしくなるというケースも見受けられます。
IBS はストレスが原因となることもあるのですが、IBSで便通が整わないこと自体が更にストレスとなって悪循環に陥ることすらあるのです。

日本においてIBSは5人に1人が罹っていると言われており、決して珍しい疾患ではありません。
そして、日常生活に大きな支障をきたすケースも多々あり、軽視できない疾患です。
しかし、十分に満足できる治療を受けておられず、苦痛を背負ったまま日々過ごされている方も多いのが現状です。

IBSでお困りの方は是非一度、当院に足を運んで下さい。
じっくりお話しを聞かせていただいた上で、個々の状態に応じた最適な治療を探していきましょう。
便通を整えることで、快適な日常を送れるようにお手伝いをしたいと考えています。

( 2019年6月7日 更新 ) 

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