野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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額帯鏡

 ● 薬の説明書のイラスト 295 ●


11月は鏡に関する記念日が2つあります。
まず11日に「鏡の日」があり、30日に「いい鏡の日」があり。
前者は全日本鏡連合会が11月11日の対称性に着目して制定したもので、後者はいい ( 11 ) ミラー ( 30 ) という語呂合わせみたいですが、調べてもどのような経過で制定されたのかわかりません。

医療の現場では「鏡」と名の付くものがたくさんあります。
私が普段使う内視鏡はもちろん、腹腔鏡、耳鏡、額帯鏡、喉頭鏡‥。

ところがです。
歯科医の使う歯鏡は鏡に間違いありませんが、上に記したものは鏡とは似ても似つかぬものばかりなのです。

内視鏡や腹腔鏡は、細長くしたビデオカメラのようなもの。
耳鏡は、外耳や鼓膜を観察する道具で漏斗形をした金属に過ぎません。
額帯鏡
額帯鏡は、医師を表現するイラストでは聴診器と並んで描かれることの多い医療器具ですが、使用するのは耳鼻科の先生だけ。
円形の部分は確かに鏡のようになっていますが、光源を反射させて見たい部分を明るく照らす道具です。
光を思い通りに患部に当てるのにはコツと慣れが必要で、私は全く使いこなせません。

喉頭鏡は気管内挿管の際に用いますが、気管内チューブを確実に気管へ挿入するためのガイドの役割をする器具で、鎌のような形をしていて、鏡の役割は全くありません。

いずれも英語で「scope」という語尾が付きます。
見るための器具、というのが的確かと思うのですが、なぜか「鏡」という字があてがわれています。

何はともあれ11月後半の薬の説明書のイラストはです



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 ● 薬の説明書のイラスト 57 ●


12月後半の薬の説明書のイラストには、サンタが唐草模様の風呂敷を持っている面白いイラストを選びました。

環境問題への意識の高まりとともに風呂敷が見直されています。
最近はおしゃれなデザインのものも多くなりましたね。

さて、頬被りに唐草模様の風呂敷は泥棒をシンボライズしたアイテムになってますが、実際にそんな格好をした人はいません。
それと同じでマンガなどではよく医者の典型像は額帯鏡と聴診器を身に着けて描かれています。
額帯鏡は耳鼻科や口腔外科、歯科等で主に使われるもの。
何でも診ていた昔なら典型像通りの医師もいたかも知れませんが・・・。
と思っていたらなぜかうちの診療所には額帯鏡がありました。

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