野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:30
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
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インフルエンザ予防接種は10月1日から。65歳以上の方、60歳~64歳以上で心臓や肺に疾患のある方を優先します。



鹿児島

入浴介助鹿児島県の新型コロナ発症例はやや小康状態ですが、全くゼロにはなっていません。
懸念されたお盆休みの影響はあまり大きくなかった印象ですね。
これまでいくつかのクラスターが発生しましたが、鹿児島市内で起こった高齢者施設でのクラスターについての分析結果が発表になっていました。

その結果によると、食事の際に利用者同士の間隔が不十分であったことや入浴介助時に職員がマスクを装着していなかったなどがクラスター発生の要因として考えられるようです。
また、感染が疑われた場合にそうでない人とを分けるゾーニングなどの指導が行われたようです。

限られたスペースでどのように間隔を確保するか、夏場の入浴でスタッフの健康状態も留意しつつ感染防御対策をどのように進めるか、実行するには困難を伴うかも知れません。
でも少しでも抜け道があってはたちまち感染を広げてしまう現実があるわけです。

終わったことと済まさずに、こういった報告をこまめにチェックして、明日は我が身と今後の感染対策に活かすことが何よりも大事だと思います。

風疹の拡大防止策として、対象年齢の男性に無料で抗体検査や予防接種を受けていただけるクーポンが配られています。
このクーポンの利用率が低迷しているという報道が先週ありました。( → こちら )
鹿児島市でこの制度の開始が7月1日からと遅かった影響もあり、鹿児島県での利用者数は九州の中でも2番目に少ない数字となっています。

採血風疹で最も問題なのは、妊娠20週頃までの妊婦さんが罹った時に胎児に先天性風疹症候群 ( CRS ) を起こす可能性があること。
風疹を蔓延させないためにも、クーポンがお手元に届いた方は必ず検査を受けて、小さな命を守りましょう。
19年度の対象者は、昭和47年 ( 1972年 ) 4月2日から昭和54年 ( 1979年 ) 4月1日の間に生まれた男性です

詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。( → 「鹿児島市の成人男性の風疹抗体検査について」)



参考 → 「鹿児島市の19年度の予算案に風疹対策」「流行中の風疹、鹿児島でも」「風疹予防摂取の重要性

 ◆ 診療所ライブラリー 161 ◆


隠れぜんそく風邪をひいた後に、いつまでも咳だけが続く…。
こういう方を診る機会は案外多いのですが、咳喘息という疾患の念頭において診察・治療を行ないます。
咳喘息であれば、風邪が長引いているわけではないので、一般の風邪薬は無効です。
気管支喘息に準じた治療薬を使えば、なかなか止まらなかった咳が落ち着いてくるのです。
風邪の後に限らず、特定の時間帯や特定の環境下で咳が出る場合は、咳喘息を疑う必要があります。

一般に「隠れ喘息」とも呼ばれている咳喘息を患っている方は意外と多く、今回紹介する本の著者は、日本人の3~4割ほどいるのではないかとさえ言っています。
この本は、著者の長年の豊富な経験に基づき、分かりやすい平易な文章で気管支喘息や咳喘息の一般的な症状、原因、治療法を解説してあるので、もしかしたら自分も咳喘息 ? という気づきがあるかも知れません。
慢性的に咳でお悩みの方は、一読をお勧めします。

さて、既に気管支喘息や咳喘息の診断を受けている方へのお願いです。
本書にもあるように、症状が軽くなると治療を中断してしまう方が結構いらっしゃいます。
鹿児島県は気管支喘息の患者さんが多い上、十分に治療を受けていないため、喘息死が多いことも統計上わかっています。
我々の努力が足りないのかも知れませんが、定期的な医療機関への受診を怠りないようにして下さいね。

 ● 薬の説明書のイラスト 313 ●


8月29日は、ケーブルカーの日。
奈良県の生駒山に日本で最初のケーブルカーが敷設されて、今年でちょうど101年になるようです。

神戸在住時代、親戚の家の近くにケーブルカー乗り場があり、何回か乗ったことがありますが、日本のケーブルカーの4割は関西に集中しています。

ケーブルカー昨年行ってきたブダペストの観光の目玉、ブダの王宮にも有名なレトロでかわいらしいケーブルカーがあります。
しかし、乗車時間が1分半の割に値段が高いし、列に並んで待っているよりも階段で登った方が早いので、利用しませんでした。
せっかくなので、王宮側からドナウ川を見下ろす形で写真だけは撮っておきましたけど。

ちなみに鹿児島では、その昔、磯の仙巌園にロープウェイならありました。

明日からの8月後半の薬の説明書に選んだイラストは、ケーブルカーです。


ケーブルカー

鹿児島市では、19年度から風疹の追加対策を始めています。
風疹の予防接種を受ける機会のなかった昭和37年 ( 1962年 ) 4月2日から昭和54年 ( 1979年 ) 4月1日の間に生まれた男性が対象です。

採血3年間かけて行われる対策で、本年度は昭和47年 ( 1972年 ) 4月2日から昭和54年 (1979年 ) 4月1日までに生まれた方に対して、6月下旬にクーポン券が発送されました。
届いたクーポンを指定された医療機関に提出し、まず風疹抗体検査を受けていただくことになります。

当院では、風疹 IgG, CLEIA法で調べます。
この数値が 20 IU/ml 以上あれば、免疫が十分にあると判断されます。
20IU/ml 未満なら、免疫をつけるための予防接種をMRワクチンにて行ないます。
抗体検査も予防接種も無料で受けられます。

風疹で最も問題になるのは、妊娠20週頃までの妊婦さんが罹った時に胎児に先天性風疹症候群 ( CRS ) を起こす可能性があることです。
CRSは、心臓の奇形・白内障・難聴を三大症状としますが、血小板減少や動脈管開存症、発育遅滞、精神発達遅滞なども起こし得ます。
この疾患は根本的な治療がありません。
風疹自体にも治療法がありませんので、予防接種が非常に重要となります。

風疹を蔓延させないためにも、クーポンがお手元に届いた方は必ず検査を受けて、小さな命を守りましょう。


参考 → 「鹿児島市の19年度の予算案に風疹対策」「流行中の風疹、鹿児島でも」「強力な麻疹 ( はしか ) の感染力」「風疹予防摂取の重要性

 ★ 診察室のデスクトップ 78 ★


平年の梅雨入りは5月31日ですが、それを前にしばらく晴天が続きそうな鹿児島。
ただ、気温も30℃前後となりそうです。
今回の診察室のデスクトップ画像は、鬱陶しい季節を前もって吹き飛ばすつもりで選んでみました。
指宿市山川にあるフラーパークかごしまのいこいの広場の松林です。
この広場と隣の花広場付近からは、雄大な開聞岳を一望することができますよね。

ところで、今回のフラーパークもそうなのですが、鹿児島をひらがなで「かごしま」と表記する公共施設が目に付きます。
私がジョギングでよく行くのは「かごしま健康の森」ですし、他にも「いおワールドかごしま水族館」「かごしま県民交流センター」「かごしま環境未来館」「ハートピアかごしま」などがあります。
公共施設以外でも「グリーンコープかごしま生協」「マリンパレスかごしま」「かごしま空港ホテル」「リビングかごしま」など。
2020年に開催される国民体育大会に至っても「かごしま国体」ですからね。

2017年まで「鹿」が教育漢字に含まれていなかったのが影響したのでしょうか。
それとも
都道府県名の中で「新潟」と並んで画数が28画と最も多いのが影響しているのでしょうか。
理由は定かではありませんけど、思い切って県名をひらがなにしてみるのも面白いかも知れません。


フラワーパークかごしま


 ● 薬の説明書のイラスト 305 ●


いよいよ10連休も近づいてまいりました。
普段味わえない長い余暇を楽しめる人が多いとは思いますが、好ましくないと考えている人も案外いるようですね。( → 10連休「うれしくない」4割 )
なお、当院は5月2日と4日で診療を行ないます。

今年は休みとなる4月30日は、図書館記念日。
1950年のこの日に図書館法が制定されたのを記念したものだそうです。

スマホの普及などで活字離れが進んでいるようですが、一方で図書館の人気も高まっています。
その走りは2013年にオープンした佐賀県武雄市のTSUTAYA図書館ではなかったかと思います。
昨年の4月28日にオープンした都城市立図書館は大人気を集めていますよね。( → 都城市立図書館Mallmall(まるまる)のココがすごい17連発! )
鹿児島も、タカプラ跡にできる再開発ビルに図書館ができる予定になっています。

日本のように現代的な洗練された図書館が作り出される一方で、海外では厳かな雰囲気の図書館が数多くあります。( → 本好き必見!世界の美しい図書館12選 )
私が昨年のGWに訪れたハンガリーのブダペストにも、ゴージャスな異次元空間を持つサボー・エルヴィン図書館があります。( → こちら )

人類の知識の源である本や資料を収蔵する図書館は、これからもなくてはならない存在です。

今回の4月後半のイラストは図書館
です。


図書館

 ● 薬の説明書のイラスト 304 ●


やや暖かな日が続いていましたが、4月に入ると寒の戻りが数日続くようですね。

さて、今回の4月前半のイラストには
ソラマメを選んでみました。

鹿児島県はソラマメの生産量が日本一で、指宿や出水方面で主に作られています。
大きな豆ですが、途中まで鞘が上を向いて育っていくからソラマメと名付けられたとか。
塩茹でしたソラマメは私の大の好物ですし、鞘ごと焼いて食べると香ばしさと甘味がたまりません。
今年もたくさん食べたいと思います。


ソラマメ

 ● 薬の説明書のイラスト 303 ●


鹿児島の今年の桜の開花予想日は3月28日のようですね。
九州の県庁所在地の中では一番遅くなるようです。
冬の間、しっかり寒くなることで花の芽に喝が入るようで、嫌というほど寒かった昨シーズンの開花日は3月17日と随分早い記録でした。
今年は4月に入ってからが見頃になるわけですから、開花期間としてはちょうどいいのではないでしょうか。

3月後半の薬の説明書の
イラストは、桜前線です。


桜前線

3月11日は東日本大震災から8年目となり、テレビや新聞などでは様々な特集が組まれました。
私が阪神淡路大震災を経験していることは、既にこのブログでも繰返し取り上げています。
阪神淡路大震災では火災が、東日本大震災では津波が、被害に更なる拍車をかけましたけど、同じ地震が原因になっていても個々で異なる問題が生じます。


map鹿児島では桜島の大噴火の可能性があります。
3月9日には鹿児島救急医学会等が中心となった座談会が行なわれ、大規模な噴火の際の入院患者の安全確保についての議論が行なわれたようです。

噴火時の直下型地震や津波なども想定されていますが、一番の問題はやはり火山灰でしょう。
火山灰はその時の風向きによっても堆積量が異なって来るものの、一番の人口密集地である鹿児島市は灰に埋もれてしまうのは必至。
大正噴火クラスの規模の爆発があり風向きが鹿児島市内方面だと、当診療所のある武岡地区では約1mも火山灰が降り積もる予測がなされています。
鹿児島の方ならよくご存じでしょうが、火山灰が水分を含むとセメントのように固まってしまいます。
50cm積もったまま水を含むと家屋が倒壊してしまう可能性もあるようですね。

通常の災害などでは比較的早期から行われるであろう救助活動や支援物資の供給が、降灰に阻まれてかなり遅延してしまうことは間違いありません。
3日は備えておくべきと言われている食糧や燃料も十分とは言えないでしょう。
4月になれば熊本地震の話が盛んになってくると思いますが、こういう機会を捉えてでもいいので、大噴火を見越した備えを真剣に考えてみて下さい。

昨日の新聞に、鹿児島市の19年度の当初予算案が示されていました。
その中で2つの風疹対策が目を引きました。

予防注射一つは、過去に予防接種を受けなかった7~19歳を対象に、はしか・風疹混合ワクチン ( MRワクチン ) の無料接種を3年間実施するというもの。
無料接種は夏ごろから始める予定らしいですが、対象者を約8500人と見込んでいるようです。
未接種の方、かなり多いんですね。

もう一つは、39歳から56歳の男性約6万4千人に無料で風疹の抗体検査を3年間実施するというもの。
事業所での健診や特定健診の機会を想定しているようです。

いずれも大事な施策です。
まだ議会を通ったわけではありませんが、この機会をおおいに活用して下さい。


参考 → 「流行中の風疹、鹿児島でも」「強力な麻疹 ( はしか ) の感染力」。

4日の日曜日から雪が舞っている鹿児島。
今日も夕方にかけて雪で、積雪も予想されています。
写真は今朝8時くらいの当院の様子です。
武岡は標高100m程あり、平地とは若干様相が違うと思いますので、ご来院の際は十分に気をつけて下さい。

鹿児島の雪


雪02

( 追記 )  予報に反して、その後ほとんど降ることがなく、晴れ間が広がって雪が解けるのもあっという間でした。

灰〖 今月のつぶやきから 23 〗


今日の天気予報は「雨か雪」となっている鹿児島。
11月に雪の予報が出るなんて極めて異例です。
実際、寒い日が続いており、ぼちぼちインフルエンザ発生の情報も入ってきています。
当院では今シーズンのインフルエンザの患者さんはまだいらっしゃいませんが、体調には十分気をつけてください。
予防接種もお早めに済ませておいて下さいね。

月末に1ヶ月の twitter 上でのつぶやきの中からいくつかをピックアップしている「今月のつぶやきから」。
今月は、いつも以上に地元鹿児島に絡めてのものが多かったように思います。
医療とは関係ないものもありますが、そのいくつかをまとめて紹介します。







 ● 薬の説明書のイラスト 164 ●


例年より早く梅雨入りした鹿児島。
食中毒が多くなる季節でもありますので気をつけて下さいね。

6月からの薬の説明書のイラストは水たまりです。
雨靴を履いた子供はどうして水たまりに入りたがるのでしょうか。
多分雨靴を履いた時点でそういう行為が許される思うのでしょうね。

ちなみに「水溜」という姓の方、鹿児島の特に南薩方面にいらっしゃるんですよね。
神戸時代には「洪水」という名字にびっくりしましたが。


名称未設定 1

  ○○ 学会レポート2013 その3 ○○


腹痛3月21日午後に参加したワークショップのお題は「過敏性腸症候群 ( IBS ) に対する新規治療法」。
IBSを積極的に研究対象としている施設がまだまだ少ないので、演題数は多くなかったものの、それぞれの発表はとても聞き応えがありました。

中でも興味を引いたのは、小腸における胆汁酸の吸収障害の関与。
朝食後に症状が強い難治性の IBS の中に、胆汁酸の吸収障害が原因となっている下痢が存在するケースがあるそうです。
この場合、コレステロールの治療薬でもあるコレスチミドの投与で速やかに症状が改善するという話でした。
コレスチミドには腸の中の胆汁酸と結合するという働きがあるのです。
検査法が特殊なので一般の病院での診断は難しいでしょうが、 現在 IBS とみなされている病態の中には独立した疾患が存在する可能性があるわけですね。


あと、直接聞けなかったのですが、糖尿病治療薬であるメトホルミンによって胃癌細胞の増殖が抑制されるという一般演題が2つありました。
メトホルミンは消化器系では大腸・肝・膵などの癌抑制効果が示唆されています。 
私が以前、研究対象の一部にしていた HER2 ( Human Epidermal growth factor Receptor type2 ) という物質の抑制作用があるようです。
HER2の働きが抑制されるのであれば、他の癌への作用も期待できると思います。


地元開催ではありましたが、仕事の都合で全ての日程に顔を出すことができませんでした。
残りの2日も参加したかったな、と思わせる充実した学会ではなかったでしょうか。
また鹿児島で開催される日が来ることを期待します。 

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