野口内科 BLOG

  鹿児島市武岡に開業して43年の野口内科です。
  医療・健康に関する情報はもちろん、近隣の話題、音楽・本のことなどを綴ってまいります。

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BGM

He-Had-a-Hat【診察室のBGM 172】


最近、いわゆるジャズらしいジャズから離れて、スムーズジャズを聴く機会が増えました。
いろんなアーティストの曲に触れるうちに、お気に入りになったのがベテランの
 Jeff Lorber 
2018年には、彼の率いる
Ther Jeff Lorber Fusionが、アルバム「Prototype」でグラミー賞初受賞となったのは記憶に新しいところです。

彼の作品を遡っていくうちに、ブルーノートレーベルから2007年にリリースされた
「He Had a Hat」というアルバムにハマってしまいました。
私の大好きなフルート奏者
ヒューバート・ロウズをフィーチャーした曲もあったりして、グラミー賞受賞作品とは趣の異なるアコースティクな作品群です。( → ヒューバート・ロウズは【診察室のBGM 61】で紹介しています )

診察室では、男女のデュエットしている曲を何曲か使っています。
例えは、
TOKU × 多和田えみKeiko Lee × 玉置浩二、ブログで紹介したものでは【診察室のBGM 151】、【診察室のBGM 160】などもそうです。
今回のアルバムにも男女のヴォーカル曲
「The Other SIde of the Street」が収録されています。
聴くほどに味わいの増す彼のピアノもまた素晴らしいです。


The Film Birth Of The Cool【診察室のBGM 171】


インターネットラジオから Miles Davis の曲が流れてきました。
現代風のノリノリのサウンドに戸惑いましたし、アドリブは自身なさ気の部分もあるし明らかにリズムを外してるところもあるし・・、何しろ初めて聴く曲です。
調べてみると、彼のドキュメンタリー映画に合わせて、未発表音源を元にして新たに録音された「Hail To The Real Chief」という曲でした。

なぜか耳に残ってしまい、アルバム
「birth of the cool」のを購入してしまった次第。
彼の代表作品を収録しているだけではなく、接点のあったアーティスト達のコメントが添えられているという内容です。

「It Never Entered My Mind」は、元々は「Higher and Higher」というミュージカルで使われてきた曲ですが、数々の有名なミュージシャンによってカバーされてきました。
どこまでも優しく心に染みるマイルス・デイヴィス・クインテッドの名演奏と、今回発表の新曲をYouTubeから拝借して並べてみました。
もちろん、診察室で流しているのは前者の方ですよ。



才恵加【診察室のBGM 170】


百花繚乱とも言うべき、若手女性サックスプレイヤーの活躍ぶりには目を見張るものがあります。
それに対して、男性で思い浮かぶのはベテランばかり・・。

今回は、昨年取り上げた米澤美玖同様、テナーを操る 
才恵加 
彼女は、ソプラノもアルトも吹ける上、自ら曲を作ってしまうという多彩ぶりを発揮しています。

今年4月にリリースしたばかりの
アルバム「Pastel」のは全9曲オリジナルで、ややポップス寄りながらいろんな曲調のものを揃えていて、飽きさせない内容になっています。

診察室で聴いているのは、最初は歌を入れようかとも考えたという
「DAYS.acc」
明るめのアコースティクギターの音色を背景に、彼女の唄うようなテナーが絡み合う世界が展開され、後半にピアノとコーラスが加わってくるという構成。
バリッとした低音が好きだというテナーの魅力を存分に活かしたメロディと演奏、素晴らしい一曲です。

We-Are-Leif【診察室のBGM 169】


インターネットラジオを聴いていて、とても印象的なサウンドとヴォーカルに出会いました。
静謐な中から色彩が溢れる不思議な響き。
澄みわたりどこまでも穏やかな歌声。
居心地のいい空間にいつの間に引き込まれていました。
グループ名もとても不思議な
We Are Leif 

あんまり情報量が多くないのですが、とにかく聴いていただきたいと思います。
アルバム「Breathe」の中から「Skip To Love」
下のYouTubeをを是非。



【診察室のBGM 168】
Spirit-of-St-Louis

1980年、雑誌 TIME に注目の女性ロックシンガーとして4人のアーティストが取り上げられました。( → こちら )
キャロライン・マス、エレン・フォーリー、エレン・シップリーパット・ベネター
この中でパット・ベネターは超メジャーとなり、4年連続でグラミー賞を受賞するなどの大活躍でした。
あとの3人に馴染みのある方はほとんどいないかも知れませんが、私が大好きだったのは
Ellen Foley です。

1977年、ミート・ローフの作品でオペラロックとも呼ばれる傑作「Bat Out Of Hell」( 地獄から出てきたコウモリという意味なのに日本語タイトルはなぜか「地獄のロックライダー」) に女性ヴォーカルとして参加して注目を集め、1979年のデビューアルバム「Night Out」では女ブルース・スプリングスティーンと称されます。

今回紹介するのは、1981年にリリースされた2枚目のアルバム
「Spirit of St. Louis」
セントルイス出身の彼女は、当時一世を風靡したパンクロックバンド、ザ・クラッシュのギタリスト&ヴォーカリストミック・ジョーンズと恋仲になって渡英し、バンドメンバーのバックアップの元、このアルバムを作ります。
アルバムタイトルは、同じセントルイス出身で大西洋単独無着陸飛行を成し遂げたチャールズ・リンドバーグの飛行機名に由来します。( でも日本語のタイトルはなぜか「悲しみシアター」)
大半の曲はザ・クラッシュのメンバーが提供したものですが、パンクの匂いが全くしない仕上がりになっています。
ちなみに、5月21日は「リンドバーグ翼の日」という記念日になっています。

オープニングの曲
「The Shuttered Palace」もミック・ジョーンズとジョー・ストラマーの共作とは思えないとてもキャッチーで親しみやすい曲です。
下のYouTubeを一度聴いてみて下さい。

彼女はその後、女優としても活躍し、ダスティン・ホフマン主演の「トッツィー」やロバート・デ・ニーロ主演の「キングオブコメディー」等にも出演します。


非常事態宣言の中、暇つぶしに懐かしんでいましたが、彼女の近影も確認できたりしてあっという間に今年の連休は過ぎていったのでした。


Cool【診察室のBGM 167】


新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため、多くの方が外出を控えていると思います。
必然的に室内で過ごすことが多くなります。
私の場合、録り貯めておいたテレビ番組を見たり、読書をしたり、そして音楽を聴いたり。
どういうわけか、若い頃の耳に馴染んだ音楽を貪るように探しては懐かしんでいます。
何かホッとするんですよね。

今回紹介するのはピアニストの
 Bob James とギタリスト Earl Klugh がコラボして1992年にリリースした「Cool」
このアルバムのオープニングを飾るのは
「Movin' On」
暗澹としたムード漂う世界の事相に、黎明の暖かみを感じる繊細で美しいピアノとギターが素晴らしいです。
2曲目以降も元気がもらえる曲の詰まった名盤です。

それにしても、ジャケットの2本のキュウリは何を意味してるのでしょう。
そんなことを考えながら曲を聴いていると、あっという間に時間が過ぎていきます。


Japanese-Songbook-2【診察室のBGM 166】


今回は、随分前から曲を流しているけれど、紹介していなかったアーティストの紹介です。

ジャズヴォーカリストの
 たなかりか が2016年に日本の曲ばかりをカバーしてリリースした「Japanease Songbook 2」
厳選された10曲には、彼女の解釈で新しい息吹が加えられています。

「雨のステイション」は、昨年末に松任谷由実が荒井由実時代に作ったもので、JRの西立川駅の発車メロディにも採用されている曲です。

彼女がこの曲を唄うYouTube映像を見つけました。
一度聴いたら忘れられない物憂げで心に響くヴォーカルが、この曲に色香を加えて、とても新鮮に耳に響きます。
アルバムの中でも私の一番のお気に入りとなっています。


井上陽水トリビュート【診察室のBGM 165】


昨年末に井上陽水のトリビュートアルバムが発売されました。
タイトルもそのものズバリ
「井上陽水トリビュート」

2004年にも「YOSUI TRIBUTE」というタイトルのCDがリリースされています。
その時は、玉置浩二や奥田民生など関連の深い人や、松任谷由実、一青窈、平原綾香などの女性陣、そしてジェーン・バーキンなど、多彩で豪華な顔ぶれが名曲をカバーしていました。

今回も、第一線で活躍するアーティストがずらりと並んで15曲が収録されています。
前回と今回で 7曲が重複しており、それを聴き比べるのも非常に面白いです。

「少年時代」は、前作のエンディングで忌野清志郎がウクレレに合わせて唄っていました。
今回のアルバムでは
 宇多田ヒカル がストリングスをバックに情緒豊かに唄い上げています。
どちらもとても味わい深い仕上がりです。

このブログを書くにあたって、少年時代の歌詞を読み直してみましたけど、よくわかりませんね。
ただ、耳に心地よい。
それでいいのではないでしょうか。

市原ひかり【診察室のBGM 164】


あれれ、 市原ひかり ってヴォーカルもやるんだ、と意外に思ったのが、2017年に開催された第一回鹿児島ジャズフェスティバルでのこと。
もちろん、彼女のトランペットを楽しみにしていたのですが、歌声もなかなかのものでした。

彼女が久しぶりにリリースしたアルバム
「SINGS & PLAYS」は、初めてヴォーカルをフィーチャーしたものになっています。
前回紹介した横田明紀男のアルバムジャケットは彼の描いた作品でしたけど、今回のイラストも市原ひかり自身の手によるものなんだそうです。

アルバム内容はスタンダード曲ばかりで、彼女のヴォーカルとトランペット・フリューゲルホルンの他はピアノとベースのみ。
市原ひかりの魅力を存分に味わうことができます。

ちょっと珍しい選曲だなと思ったのが、セサミストリートのカーミットが唄う
「Bein' Green」
様々な色にあこがれつつも、自分自身が緑色であることに誇りに思うという複雑な心境が歌詞に込められた隠れた名曲です。
アルバムの中で彼女のヴォーカルが一番活かされている曲ではないかと思いますし、哀愁を帯びたトランペットのソロも見事です。

カーミットといえば「The Rainbow Connection」も有名ですよね。


love-at-christmas【診察室のBGM 163】


12月に入り、診察室で流している音楽も恒例のクリスマスソングになっています。

今年紹介するのは、元
Fried Prideの 横田明紀男 が2017年にリリースしたクリスマスアルバム「Love at Christmas」です。
ジャケットは横田画伯自身の描いた絵。
私は結構好きです。
全13曲中10曲が、ヴァイオニストである奥様とのコラボ。
それぞれの曲で、ほー、そうきたか、と唸ってしまうアレンジが楽しいアルバムになっています。

「ホワイトクリスマス」
では、奥様のバイオリンの弾く主旋律のバックで、美しいハーモニクスや右の親指の根元でボディーを叩いて奏でるリズミカルなパーカッションなど、彼ならではの超絶ギターテクニックが存分に堪能できます。

ここ数年、彼の生演奏を聴く機会がなくて残念なのですが、今月中は診察室でヘビーローテーションで堪能することができます。

Areni-Agbabian【診察室のBGM 162】


何と表現したらいいか。
無駄を削ぎ落としたエンヤのような雰囲気を感じたのですが、子供に聞かせたら、もののけ姫の音楽を連想したそうです。
Areni Agbabian の音楽は独特の世界を醸し出しています。

前回紹介した Dominic Miller の作品と同じレーベルからリリースされている
「Bloom」は、全体を通して聴くと静謐な流れを感じますが、パーカッションだけの音楽があったり、彼女のスキャットが絡む曲があったりと変化に富んでいます。

「Full Bloom」
という曲は「Petal One」「Petal Two」と全く同じ物。
YouTubeで「Petal Two」を見つけましたので聴いてみて下さい。
「Full Bloom」では、これに不思議な抽象的な詞をつけて唄っています。



absinthe【診察室のBGM 161】


Dominic Miller は昨年紹介したばかりでした ( → こちら ) が、今年リリースしたアルバム「Absinthe」も紹介せずにいられません。
テクニックをひけらかすことのない成熟度の高さを感じさせるDominicのギターサウンドはそのままに、今回のアルバムではバンドネオンが加わって、温もりのある肌触りを感じます。
全く正体不明のジャケットを見ながらCDを聴いていると、耽美な音の世界の深みをさまようことができます。

アルバムのタイトルにもなっているオープニング曲「Absinthe」
アルコール度数が高く、禁断の酒と言われたアブサンというリキュールの名を取った作品で、Dominicのサウンドにまさに酔いしれてしまいます。
しかし、下のYouTubeの映像を見ると実に楽しそうに演奏していますね。

学生時代にカクテル作りにハマっていた時期のある私にとって、アブサンの宝石のような薄萌葱色を見ているだけでも至福のひとときだったのですが、聴覚を刺激するアブサンに出会えて骨抜きになってしまいました。



Marquis-Hill【診察室のBGM 160】


米国で権威のある音楽雑誌「ダウンビート」で、2016年に挾間美帆等とともに「ジャズの未来を担う25人」に選出されたトランペッター Marquis Hill 

昨年秋の
アルバム「Modern Flows Vol. 2」で日本デビューとなりましたが、既にマーカス・ミラーの世界ツアーにも参加するなど実力はお墨付きです。
派手に吹きまくるのではなく、渋くダークな音色で表現力豊かにトランペットを響かせます。
曲は、サックスとの掛け合いが多く、それにヴィブラフォンが印象的に絡み、時にラップを含むヴォーカルが入るという変化に富んだ内容です。

今回紹介するのは男女のヴォーカルが交互に掛けあう「Kiss And Tell」
ゆったりと響くヴィブラフォンと小刻みにリズムを刻むシンバルで始まる印象的なイントロに続いて、女性と男性のヴォーカルが代わる代わる登場します。
その合間を、シンプルなメロディーであくまで脇役に徹するトランペットが、枯れて味わい深く鳴りわたります。
単純化された構成だからこそ、技量の素晴らしさが伝わってくる一曲ではないかと思います。


田中菜緒子【診察室のBGM 159】


前回は、中洲ジャズに出演予定の米澤美玖について触れました。
今回紹介する
 田中菜緒子 は、今年で3回目を迎える鹿児島ジャズフェスティバルに出演する予定のジャズピアニストです。

2017年にリリースされたアルバム
「I Fall In Love Too Easily」は、ジャズスタンダードばかり10曲を収録。

彼女は、大学まではクラシックをやっていたようですが、卒業後にジャズに転向。
今回のアルバムのライナーノーツの中で本人が次のようなことを書いています。

『スタンダードを演奏することはとても大事なことだと思っている。基本を重んじ、自分のカラーを出す。私はそんなスタイルが好きだ。』

曲の解釈は多様だけれども、基本的に譜面通りに演奏するクラシックとは違った魅力をジャズに見出したのでしょうね。

曲をカバーする際の姿勢について、とても感銘を受けた言葉があります。
Fried PrideShihoがツイッター上でつぶやいた言葉です。

『カバーする際「その人」の真似をするなんてもってのほか。まず唄い回しも全部捨てること。なんなら譜割りも変える。…というのが私のカバーにおいての絶対条件。エッセンスを元歌から頂くのはアリ。だって同じように歌うなら「その人」より圧倒的にうまくなければ「その人」の方がいいに決まっている。』




アルバムタイトル曲の「I Fall In Love Too Easily」。は、纐纈歩美を紹介した際にも取り上げた曲ですが、
映画「錨をあげて」の中でフランク・シナトラが唄うちょっと物憂げなバラード。
私のiPodの中には、青紀ひかりKaren SouzaJessica Williamsのバージョンも入っています。( なぜか女性ばかり )
それぞれのアーティストによる曲の解釈、それを聴き比べるのも面白いものです。
また、その場限りのパフォーマンスを享受できるライブを堪能するのも幸せこの上ないですね。


米澤美玖【診察室のBGM 158】


女性のプロサックスプレイヤーが本当に増えてきましたけど、ほとんどがアルトサックス。
それゆえ、テナーサックスをバリバリに奏でる少数派に出会うと、思わず聴き入ってしまいます。

北海道出身と言うと真っ先に寺久保エレナを思い浮かべますが、私のアルトと同じメーカーであるキャノンボールのテナーを操っていることもあって贔屓にしているのが道産子の
 米澤美玖 
小さな体で、キャノンボール特有の明るくファットなサウンドを響かせてくれます。

今年リリースされたアルバム
「Dawning Blue」は、皆さんのよく知るバラード曲が7曲収録されています。
その中で私のお気に入りは、ポール・マッカートニー「My Love」
ビートルズ解散後に結成したウイングスの2枚目のアルバムに収録されていて、当時の妻であるリンダへの愛を唄ったバラードです。
多くのアーティストにカバーされていますよね。
私のiPhoneの中にも、Keiko Lee樹里からんのヴォーカル物が入っていてそれぞれが素晴らしいです。
彼女の演奏も、セクシーにキャノンボールの魅力をたっぷり活かして聴かせてくれています。

さて、彼女の生演奏はいまだに聴けていません。
9月の中洲ジャズには来るようなので、それに私のスケジュールが合うと嬉しいのですが。

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