野口内科 BLOG

  野口内科は鹿児島市武岡に開業して46年を迎えました。
  当ブログでは、当院からのお知らせ、医療・健康に関する情報の他に、近隣の話題、音楽・本のこと等を綴ってまいります。

    診療時間 午前  9:00〜13:00
         午後 14:30〜18:00 (金曜は〜18:30)
    休診   日曜・祝日・木曜午後
    電話   099−281−7515
    住所   鹿児島市武岡二丁目28−4
    院長   野口 仁

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NASH

こんぶ〖 今月のつぶやきから 74 〗


この冬は11月くらいから寒くて寒くてうんざりしましたが、春の兆しも窺える今日この頃。
インフルエンザも概ね落ち着いてきた外来です。


今回の「今月のつぶやきから」は12題をピックアップしています。

最初は、脂肪肝やメタボなどに絡む6つの情報です。
キウイフルーツで脂肪肝の予防、逆に魚油が脂肪肝のリスクになるというのは興味深い話です。
風邪をひきやすい人は、食事や運動など生活習慣の見直しが必要のようですね。







次は、認知症に関する3つの情報です。
ホップに含まれるフラボノイドが認知機能を改善させるようですが、逆に飲酒は認知症のリスク。
どうしたらいいんでしょうね。




最後に個人的に興味を持った情報を3つ。
唾液分泌促進に昆布だしを使うのは面白い発想です。
潰瘍性大腸炎クローン病の人は帯状疱疹の予防接種を受けておいた方が無難ですね。
卵巣がんリスクが父方から受け継ぐという話も興味深いです。 



xs8ev4i8.gif ○○ 学会レポート 1 ○○


先週、神戸で開かれたJDDW という消化器関連の学会で発表のあった演題の中から興味ある報告をピックアップ。
まずは生活習慣に絡むものを 2回に分けてお伝えします。
ちょっと専門的になってしまいますがあしからず。

治療の一環として食事指導をしても、なかなか間食がやめられない人がいます。
その原因の一端を示唆する報告がありました。

最近注目されている非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) の基本的な治療として間食の中止を指導したにも関わらず、それができなかった人を分析したところ、75gOGTTという糖負荷試験で空腹時よりも負荷後180分の血糖値が低くなっていたというものです。
インスリンの初期分泌も高値を示したことから、インスリン抵抗性によりインスリン過剰分泌の遷延化をきたし、食後の強い血糖値の降下と空腹感を招いて間食がやめられないのではないか、と結論づけていました。
板チョコ 2かけら程の少量の間食を摂ってもらうことで低血糖を防ぎ、全体の間食量が減らせて肥満抑制にも有効であったとのことでした。

NASHに限らず糖尿病などでも、画一ではない症例に応じた食事指導が重要であることを痛感させられました。

一般の方に注意しておきたいのは、この記事を読んで間食してもいいんだと都合の良いように解釈しないこと。
ちゃんとそういうタイプであるのかどうか検査で見極める必要があります。



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